2019/09/13
モト・グッツィのクラッチの調整がうまくいかない、クラッチレバーがつながるポイントを調整する方法
宮城県より自走してお越しいただきましたM様、V7Ⅱストーンの点検とオイル類の交換のために
ご来店いただきました。
モトグッチ専門店で一度詳しい点検をしてほしい
地元のお店にてご購入されたそうですが、購入先のお店がモトグッチの専門店ではなかったため、
一度詳しく点検をしてほしいとのご要望でした。
オイル類も交換時期に来ていたためオイルフィルターを含めたエンジンオイル、トランスミッションと
デフオイルの交換を致しました。
モトグッチのクラッチレバーの調整がうまくいかない
作業の合間にご質問を受けた中で、クラッチレバーの調整がうまくいかないとのお話がありました。
モト・グッツィは新車時からクラッチのつながるポイントがかなり近いですし、調整もばらつきがあります。
クラッチレバーをいっぱいまで握りこんで切れる状態のものもありますから、お客様によっては
使いずらい方もいらっしゃるでしょう。
クラッチレバーの遊びを調整するにはレバーホルダーの調整ナットによって調整をしますが、
クラッチがつながるポイントの遠い、近いを調整するにはレバー部分ではなくクラッチのプッシュ・ロッド部分の遊び
を調整しなければなりません。
写真の中央部分、緩み止めのナットを緩めて中のプッシュ・ロッドで遊びを調整します。
調整の手順
1.クラッチ・ワイヤーの根本、クラッチ・レバーの遊びを調整するナットを締めこんで
クラッチ・ワイヤーをフリーの状態にします。
2.エンジン側にあるレバーの根本、プッシュ・ロッドを調整するために緩み止めのナットを
緩めます。
3.プッシュ・ロッドを回して遊びの調整をします。
4.緩み止めのナットを締め、クラッチ・レバーの遊びを調整してからクラッチのつながり方を
確認してください、調整が不十分であれば再度1~4を繰り返します。
*最後に必ずプッシュ・ロッドやクラッチ・レバーの遊び調整用のナットを締めつけたことを
確認してください。
この後お客様に確認いただいて作業は終わりとなりました、遠くからお越しいただきありがとうございました。
(注)今回は見やすく説明のしやすい「V7Ⅲ」を使用しています、年式によってはエンジン側のレバーの
位置が変わっていますのでご注意ください。